お知らせ

2022.3.30

SIF事業採択事業者と京都先端科学大学の共同研究成果が、論文として公開されました

SIF事業の採択事業者であるFunLife株式会社の代表取締役COO黄木様と、亀岡市内にキャンパスを有する京都先端科学大学の満石准教授は、SIF事業開始後から連携して共同研究を進められ、2022年3月18日に共同研究成果が論文として公開されました。

共同研究では、FunLife株式会社の提供する「FITRIS(フィットリス)」が、その利用者に与える認知的効果と心理的効果を検証しました。

「FITRIS(フィットリス)」は、フットネスの動きとパズルゲーム「テトリス」の操作を連動させて、ブロックを揃えて遊ぶエンタメ型フットネスアプリです。

「FITRIS(フィットリス)」は、次に組み合わせるブロックを頭で考えながら、目の前のブロックを体で動かすゲームであることから、知覚・認知面を効果的に刺激し、神経・筋の連動性を高める可能性があり、「テトリス」には心理的不安を軽減する効果があることから、こころと体、そして脳に良い影響を与えることが予測されました。

実験において、実験参加者(大学生18名)は「FITRIS(フィットリス)」、「ラジオ体操」、「テトリス」の全てを別々の日に体験しました。実験参加者からは、それぞれの体験(4分間)に伴い、心拍数や唾液サンプル、認知機能(抑制機能、認知的柔軟性、作業記憶)のデータを収集しました。その結果、全ての体験後においてストレス緩和効果が得られました。
さらに、「FITRIS(フィットリス)」、「ラジオ体操」を体験した後には、抑制機能※1と認知的柔軟性※2を高める効果を確認することができ、特に「FITRIS(フィットリス)」において認知的柔軟性が高まり、切り替える能力が向上することが分かりました。

同実験は、大学生のみが対象であったため、子どもから高齢者まで様々な世代でさらに多くの人に対して効果の検証をしていく必要はありますが、短時間の軽いエンタメ型フットネスが、ストレス緩和と認知機能に良い影響を及ぼすことが示され、「FITRIS(フィットリス)」は、心身の健康、認知機能の維持に繋がる1つのツールとして提案することができるでしょう。

※1 自分の欲求を我慢する能力
※2 頭を切り替える能力

共同研究成果の詳細については、論文「The effects of interactive fitness video games on stress and cognitive function」をご参照ください。


―論文著者―
満石 寿
京都先端科学大学の健康医療学部 健康スポーツ学科に所属。専門分野は健康心理学、スポーツ心理学、応用健康科学、生理心理学。特に、心身の健康の維持・増進さらには認知機能の向上を目指し、軽度の運動プログラムの心身に対する効果を検証。

・京都先端科学大学の教員紹介ページ:https://www.kuas.ac.jp/edu-research/profile/hisashi-mitsuishi

 

黄木 桐吾
FunLife株式会社の代表取締役COO。「FITRIS(フィットリス)」等の開発・運営を行い、最先端のテクノロジーや時代の価値観に寄り添いながら、スポーツの発展に寄与すると共に、健康づくりの普及・啓発を通して人と明るい未来を繋ぐことをビジョンとして掲げる。

・FunLife株式会社の公式ホームページ:https://funlifejapan.com/about/

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